日本語の方言は、地域ごとにアクセント(音の高低のパターン)、語彙、文末表現、話す速さなどが大きく異なります。「方言鑑定」で診断対象としている10地域について、それぞれどんな特徴があるのか簡単にご紹介します。
いわゆる「標準語」のベースとなっている地域で、アクセントの起伏が比較的ゆるやかなのが特徴です。断定を避けてやわらかく言い切らない話し方が好まれる傾向があり、全国放送のニュースなどで聞くイントネーションに近いとされています。
大阪・京都・神戸などを中心に使われる関西方言は、アクセントの上げ下げが大きく、抑揚豊かなのが特徴です。「〜やん」「〜ねん」といった独特の文末表現や、ボケとツッコミの掛け合いに象徴されるようなリズム感のある話し方がよく知られています。
東海地方の中心である名古屋弁は、「〜だら」「〜みゃあ」といった特徴的な語尾や、独特の母音の伸ばし方が印象的です。関西とも関東とも異なる、中部地方らしい独自のイントネーションを持っています。
東北地方の方言は、母音や子音が変化しやすく、全体的に柔らかく訥々とした響きになる傾向があります。話す速さがゆったりしていることが多く、寒い地域特有の「あまり口を大きく開けずに話す」発音の特徴が挙げられることもあります。
青森県西部で使われる津軽弁は、東北方言の中でも特に独自性が強く、他地域の人にはほとんど聞き取れないと言われるほど発音・語彙が大きく変化しています。抑揚の付け方も独特で、方言の中でも個性が際立つ地域です。
北海道弁は、東北からの移住者が多かった歴史的背景もあり東北方言の影響を受けつつ、独自の言葉も多く使われます。「〜さ」「〜っしょ」といった語尾や、標準語に近いイントネーションの中に独特の言い回しが混ざるのが特徴です。
広島弁を含む中国地方の方言は、「〜じゃ」「〜んじゃけど」といった語尾でよく知られています。イントネーションは関西と関東の中間的な特徴を持ちつつ、独自の抑揚パターンがあります。
福岡・博多で使われる博多弁は、「〜と」「〜ちゃ」といった柔らかい語尾と、明るく弾むようなイントネーションが特徴です。九州方言の中でも特に親しみやすい響きとして知られています。
鹿児島弁は九州方言の中でも独自性が非常に強く、母音の変化や独特のアクセントから、他地域の人には聞き取りが難しいとされることもあります。話す速さやリズムにも地域特有の癖が強く出やすい方言です。
沖縄の言葉(うちなーぐち)は、本土の方言とは音韻体系そのものが異なり、独立した言語に近いとされることもあります。イントネーションのパターンも大きく異なるため、方言診断においても非常に特徴的な位置づけになります。